誘拐事件と、特ダネ獲得に狂奔する青年記者を描いた異色のサスペンス映画。時代の寵児だった石原慎太郎が強引で身勝手な主人公を演じる。当時助監督だった須川栄三の執筆した名脚本は、主人公の鮮烈な生き方を描くと同時に、誘拐報道のあり方を鋭く告発する。