メルヴィルの長編「ピエール」が原作。箍の外れた轟音響く世界で、恋人たちは赤い濁流に呑まれ、運命の導くまま破滅へと流されていく。頬を涙で濡らし、夜道をバイクで爆走するカトリーヌ・ドヌーヴの姿が忘れがたい。