カボベルデやアフリカからの移民が多く住んでいるリスボンのゲットー。ここに住むティナが子供を産み帰宅するが、夫はその子供を奪い、家を出て孤独な女エドワルダのもとへ……。ブレッソン的な極度に省略された話法が印象的なコスタの長篇第3作で、ヴェネツィア映画祭で注目され、世界的に評価される作品となった。クロチルド役のヴァンダ・ドゥアルテとの作業は同じフォンタイーニャス地区で撮影された「ヴァンダの部屋」へと引き継がれることになる。