9名の女性監督によるアンソロジー映画「晴天から突然に」の一篇。1980年、ドイツのゴアレーベンで放射性廃棄物の最終貯蔵施設の建設に対する抗議活動が始まった。前年に起こったアメリカのスリーマイル島での原発事故の記憶も新しく、原子力に対する人々の疑問がわき上がった結果である。環境省は人々にアルミ箔を携帯するよう呼びかけた。不測の原子力事故の際、それを体に巻いて放射線を防ぐというのだ。映画は保護箔で身を守ろうとする男と、若い女性が歌っている姿を1カットで描く。