映画大学の卒業制作として、ヌグマノフ監督が故郷アルマ・アタ(カザフスタン最大の都市)を舞台に、人気ロック・バンドのリーダーでやはりカザフ出身のヴィクトル・ツォイを主役に迎えて撮った長篇第一作。元恋人を麻薬密売グループから救おうと孤独な戦いを挑む主人公は、ペレストロイカ後のソ連に生まれた新しいヒーローとして人気を呼んだ。