ギャングたちの裏切りと欲望の物語が、凧と8ミリフィルムによって悪夢に転じる一編。独特の観念性を帯びた大和屋竺の脚本を見事に映像化した梅沢薫の代表作。8ミリフィルムの映像が映し出されたスクリーン上で映像と本物の血が重なり合う銃撃シーンは圧巻である。