パレスチナのキブーツ建設に飛び込んだロシア出身の革命家。ナチスを逃れエルサレムへと旅立った表現主義の詩人。この二人の女性の人生を交差させながら、ユートピア思想の夢と挫折を痛恨の思いで描く。ミニマルな空間に演劇的な振付、ベルリンの闇とパレスチナの光を対照させたカメラ。夢の名残りが過去と現在を容赦なく結びつる。