シュミット最後の監督作品は、スイスを舞台にした喜劇。弁護士とファッション・デザイナーが、ロシア出身の純朴な高級娼婦イリーナを用いて、要人の弱みを握ろうともくろむ。期せずして、イリーナはスイスの運命を左右することになる。