16世紀に書かれたテキストに基づいて山村クラリェで上演されるキリスト受難劇の記録。自らの「ターニングポイント」と述べる本作でオリヴェイラが発見したのは「上演=表象の映画」という極めて豊かな鉱脈だった。一見して不自然な「虚構」のドキュメントだけが喚起する謎と緊張。前人未踏の「映画を超えた映画」の始まり。