1989年に暗殺されたドイツ銀行の有力者ヘアハウゼンと、その事件の犯人とされたドイツ赤軍メンバーのグラムス。ナチのエリート教育を受けたヘアハウゼンと父親がナチの親衛隊で東ドイツからの避難民だったグラムス。70〜80年代の西ドイツの政治的対立を象徴する同事件に、戦前、戦後のドイツの状況が絡み合う。