『インディア・ソング』の大使館邸として使われたパレ・ロスチャイルドの今や廃墟となった外観、内部を緩慢な移動で捉える映像に、前作のサウンド・トラックがそのまま重ねられる。前作における映像と音のズレをさらに増幅。前作の「忘却」であり、「破壊」である本作を、デュラスは自身が映画でなした最も重要な営為と評価する。