イスラエル建国以前からパレスチナの主要な輸出産物であったヤッフォ・オレンジの生産と流通を切り口に、ユダヤ人が農業従事者となることを目指したシオニズムの一面を考察するドキュメンタリー。1930年代の写真と現在のユダヤ人経営者、研究者、アラブ人労働者などの発言を対比させながら、国家経済の発展と産業の近代化にともない、民族間の分断が激しくなった現実を逆照射していく。