三度映画化された佐々木邦原作による同名小説の二度目の映画化。老舗の下駄屋に就職した大卒青年が巻き込まれる騒動をユーモラスに描く。会話を断ち切るように、雪村いづみが突如歌いだす場面が魅力的。東京オリンピック以前の日本橋の風景にも注目したい。