「生と死」の問題を寓話的な物語形式の中に描いて、パゾリーニの転換点となった重要作。放浪する「無知」な親子に「左翼インテリ」のカラスが同行、カラスの「知的」発言を拝聴したり、遣り過ごしたりしながら、親子は様々な事件に遭遇し、体験を積み重ねていく。親子を演じるのは、戦前から活躍するイタリアの喜劇王トトと、『リコッタ』の撮影中にパゾリーニと知り合い、彼の私的パートナーにもなったニネット・ダヴォリ。