「風が吹けば桶屋が儲かる」という日本の諺を忠実に映画化したという本作は、「運命」と「偶然」の戯れを簡潔に示す西山映画屈指の傑作。ハーポ・マルクスの稚気と山中貞雄の矢場の遊びが共存し、本物の桶屋職人の技が光る。