オーレリア・シュタイネル メルボルン

Aurélia Steiner (Melbourne) 1979年(35分)

監督・脚本/マルグリット・デュラス

撮影/ピエール・ロム 編集/ジュヌヴィエーヴ・デュフール

出演/マルグリット・デュラス(声)

午後から夕暮れに至るセーヌ河上をゆっくりと移動する船上から撮られた映像に、デュラスのモノローグが重なる。橋上の逆光の人影、時に響く現実音。18歳(デュラスにとって重要な年齢)のオーレリアが、死んだユダヤ人への愛の言葉を書き送る。彼女は収容所で死んだユダヤ人の孫あるいは子の世代で、世界中に遍在している。