『ストロンボリ』(1950)から『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(1954)に至るバーグマン゠ロッセリーニ作品の頂点に位置する傑作。倦怠期の夫婦が旅路の果てに離婚を決意した直後、二人の身体を奇跡が貫く。「男と女と一台の車があれば映画ができる」と喝破したゴダールを初めとする現代映画作家に今なお啓示を与え続ける作品。