ユダヤ教正統派の家族における父親の失踪を描いた傑作『テヒリーム』で2007年東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞したラファエル・ナジャリによるドキュメンタリー。シオニズム運動、パレスチナ問題、周辺諸国との絶え間ない紛争、等々、常に政治的・社会的問題の影響にさらされてきたイスラエル映画の変遷を膨大な資料映像と数々の映画関係者へのインタビューを駆使し、独自の視点から描く。第1部では1933年から1978年まで、第2部では1978年から2005年に至る時代が扱われている。