東エルサレムの小さな通り。前世紀末にドイツ人が建てた家は、1948年までアラブ人が住んでいたが、イスラエル建国とともに没収され、現在はさまざまな出自を持つユダヤ人が居を構えている。長編デビュー作の『家』で撮影したこの場所を再訪したギタイは、考古学的な記憶の戦場であるエルサレムの姿を容赦なく暴き出している。