アニキ・ボボ

Aniki Bóbó 1942年(71分)

監督・脚本/マノエル・ド・オリヴェイラ

撮影/アントニオ・メンデス

出演/ナシメント・フェルナンデス フェルナンダ・マトス オラシオ・シルヴァ

陽光降り注ぐポルトの街を舞台に、躍動する少年少女たちを縦横無尽に活写してネオレアリズモの先駆的作品と見なされる。「アニキ・ボボ」とは警官・泥棒という遊びの名前。幼い恋の冒険を「罪悪」と「友愛」の寓意へ変貌させる演出のスケール感は、すでに後年のオリヴェイラ作品を予感させる。