アレクサンダー・クルーゲ Alexander Kluge


1932年生まれ。大学卒業後、テオドール・アドルノの社会学研究所の顧問弁護士を務め、アドルノの仲介により、フリッツ・ラング監督作品『大きなる神秘 情炎の砂漠』の撮影に参加。60年、ペーター・シャモニと共同で短編『石の獣性』を監督。62年、「オーバーハウゼン宣言」に参加。以後、「若きドイツ映画」の中心的存在として、公的映画助成の実現や映画高等教育機関の開校に貢献した。66年、初長編『昨日からの別れ』でヴェネツィア映画祭銀獅子賞、続く長編第二作『サーカス小屋の芸人たち 処置なし』で同映画祭金獅子賞を受賞。78年、自身の提唱によりニュー・ジャーマン・シネマの監督たちとオムニバス『秋のドイツ』を制作。
映画理論家としても「映画とユートピア」(64年)、「言葉と映像」(共著、65年)などを発表。また、小説家として「履歴書」でベルリン芸術賞、「戦場の記述」でバイエルン州文学書賞、85年にはクライスト賞を受賞した。72年には、社会思想家としての主著「公共性と経験」(共著)を発表。


過去の上映作品

昨日からの別れ Abschied von gestern 1966
サーカス小屋の芸人達 処置なし Die Artisten in der Zirkuskuppel: ratlos 1968
定めなき女の日々 Gelegenheitsarbeit einer Sklavin 1973
過激なフェルディナント Der starke Ferdinand 1976
秋のドイツ Deutschland im Herbst 1978
愛国女性 Die Patriotin 1979
感情の力 Die Macht der Gefühle 1983