アラゴース(人形芝居)

Al Aragouz 1989年(121分)

監督・原案/ハーニー・ラーシーン

製作/ジェミニ・フィルム・プロダクション 脚本/イサーム・シャンマーウ 撮影/ムフセン・アハマド 編集/カマール・アブルエラー 音楽/アンマール・シャリーイー 美術/ルシュディー・ハーミド

出演/オマー・シャリフ ミルバト・アミーン ヒシャーム・サリーム アハマド・ハリール サルワ・ハッターブ

エジプトの二枚目俳優から世界の俳優へ飛躍したオマー・シャリフ(オマル・シャリーフ)(1931〜)が、およそ四半世紀ぶりにエジプト映画界に戻って来た復帰第1作。実はこれより前の84年に、同じ監督のハーニー・ラーシーンが、彼をエジプトの長編ドラマに出演させるのに成功し、オマー・シャリフが映画界に復帰する準備は整っていた。共演のミルバト・アミーン(1946〜)は、特に全盛期には、金髪色白の美人で、欧米の女優と見まがうばかりだった。もっとも、エジプトの女優は伝統的に彼女のような金髪色白が主流で、目と髪の黒い女優は少数派に属した。題名の“アラゴース”は、元々はトルコ語で影絵芝居のことだが、現在のエジプトでは少し違って、村の辻などで独りで行う指人形芝居のことを指す。少し前の日本の紙芝居のように、広場などに子供を集めては、面白いおかしい寸劇を演じる。物語は、この人形芝居師とその息子の、愛情と離反を描く。