マジット・マジディ監督が描く「もうひとつのイランの姿」
ショーレ・ゴルパリアン(イラン映画プロデューサー)
福岡国際映画祭は30年にわたり、イラン映画とともに歩んできました。人々の日常や文化、静かな営みを映し出す作品の数々は、日本の観客に遠くアジアの西端に生きるイランの人々の息づかいを伝え、見えない距離をそっと縮めてきました。 中でも、マジッド・マジディ監督の映画は、子どもたちのまなざしや家族の絆を通して、人間のやさしさと尊厳を静かに描き出します。 今回の上映にあたり、AIFM(「イラン映画を福岡の宝物に」)プロジェクトは福岡市総合図書館に所蔵されるマジッド・マジディ監督作品のコレクションに、新たに二作品を加えました。既存の作品とあわせて、その世界をあらためてご覧いただければ幸いです。 紛争の影に覆われがちなイメージの向こうにある、もうひとつのイランの姿に思いを巡らせる機会となることを願っています。