© Alexander Kluge
東ドイツから単身で西に渡った女性アニタの放浪の日々を、フィクションと記録映像を交差させた独自のスタイルで描く。時代の空気を伝える作風と象徴的なタイトルで、「若いドイツ映画」の台頭を実感させた。
©Kairos-Film
ロスヴィータは三人の子どもと失業中の夫を養うために非合法の堕胎医として働くが、徐々に社会意識に目覚めていく。家族のために闘いながら次第に足場を失ってゆく女の生き様をサスペンスタッチで描く。
フランクフルトを二人の女が暗躍する。一人は男と同衾して金を奪う泥棒、もう一人は西側の生活を探る東ドイツのスパイ。彼女たちの目の前では、住居不法占拠の若者と警察の抗争が繰り広げられる。
©Pro-ject Filmproduktion
im Filmverlag der Autoren
1977年のダイムラー・ベンツ社長シュライヤーの誘拐、殺害を契機に、クルーゲの呼びかけで制作されたオムニバス。赤軍派テロの社会不安の渦中で、9名の監督が各エピソードを通じてドイツの歴史と現状を問う。
© ZDF
歴史教師のガービは、ドイツ史の教材に疑問を抱き、今日もシャベルを手に「歴史」を掘り起こしに出かける。戦争映画やニュース映像、絵画、コミックなどが混沌とした「歴史」を浮かび上がらせる。
©Alexander Kluge
「時間」と「映画」に関わる様々なエピソードを組み合わせたエッセイ映画。フィルムを戦争の破壊から守ろうとするスタジオ管理人夫婦、オペラ映画を企てる盲目の映画監督、技術と権力とメディアについての考察。
クルーゲ製作のテレビ文化番組をギャラリーイベント用に組み合わせたオムニバス。「一分映画」「柔軟な企業家」「愛を遮る冷酷な死」「希望を抱く者は歌いながら死ぬ」「火山の如き女性」「士官として哲学者として」